中国・アジア進出企業のための人材マネジメント



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中国・アジア進出企業のための人材マネジメント
中国・アジア進出企業のための人材マネジメント

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こんな本を待っていた

東南アジア・中国の経済成長に伴い、生産拠点としての途上国における人材マネジメントという今までの視点では捉えられなくなっていることは分かっているものの、具体的な解決の糸口を示してくれる本はこれまで殆どなかったように思います。

海外と関わりなく企業活動を行うことがもはや考えられなくなってきた現在、海外人事担当者、駐在員だけでなく、全てのビジネスマンに一読の価値ありです。
すばらしい、英語訳と中国語訳がほしいですね

実際に香港に駐在している自分にとって、同じように香港・中国に進出している日系企業全般に、会社の規模、業務内容に対して人事制度をはじめとする人材マネジメントの部分へのケアがいかに弱いか、というのは常々感じていたところでした。

この本は、その理由・背景、そしてアジアに進出している欧米系の企業で行われていることとの比較なども通じて、日系企業としてどういう考え方で人材マネジメントに取り組むとよいか、論理的かつ具体的に、また企業のグローバル進出の中での位置づけの違いによって提案していて、とても実践的な内容になっています。また人の問題では見過ごすことのできないアジアの人たちの価値観、日本に対する感情といった部分にも触れられているのも、現場での経験が活かされているのでしょう。

第1章から第5章まではそうはいっても現地個々での完結型の処方であるのに対し、第6章、第7章では日本本社が関与するリージョン、グローバルの人材活用まで踏み込んでおり、また第2章から第5章にかけて業務プロセスと役割分担の整備から人事制度改定に至るプロセスなどは場所を日本に置き換えても通用する内容で、中国・アジア進出なんて関係ない、という方でも十分に読み応えのある本だと思います。

あとこの本の主旨を達成するには、英語と中国語訳を合わせて出版し、ローカルのマネージャーと共有できたら、と思ったのは私だけでしょうか。
人事マネージメントのあり方を深く考えさせれました。

読み始めた当初は海外駐在員の処遇に関する記述が多いため自分とは縁遠いものに感じたが、二章以降の「若手社員の早期退職」や「管理職制度への改善・検討策」などを読み進めるにつれ、この本は現在の会社社会に突きつけられた大きな課題を我々に提示していると感じた。また、離職率の高さや転職時のミスマッチングを解消すべき打開策が明確に打ち出されており、歪んだ組織マネージメントに切り込む鮮やかな展開手法に思わず目から鱗が落ちる思いだった。目標管理(MBO)、外部評価、多面評価の導入等の手引書はたくさんあるが、現場の視点からこれほどまでに多くの解決策を提示してくれた本は初めてだと思う。
中国・アジアに留まらない、人事の教科書

アジア関連の仕事に携わっている私にとって、一つ一つの分析や提案の内容が、現場で実践したときの状況がイメージできるものであった。現地での経験を元に書いている(と思われる)のと、提案の内容がその考え方から実践の方法まで広い範囲で抑えられている、という点がそれに大いに貢献しているのではないか。実際に現場にいる者にとって、手元に置いておくべき教科書となる内容である。
人事関連の書籍としては、MBA関連のものや超実務よりのものがたくさんあるが、コンセプトのみで日々の経営上どういった手立てを講じればよいのかがわからなかったり、逆に具体的な「解決策」が提案されていても、一体なぜその解決策がベストと言えるのか、ということが理解しにくいというものが多い。本書は、一部の方策を押し付けたりすることもなく、数多くの選択肢を提示し、かつそのメリット・デメリットをコンサルタントとしての視点から冷静に分析している点に好感が持てる。
また、本書の対象は「中国・アジア」ということになっているが、人事関連の論点はほぼくまなく網羅されているので、日本で人事関連の仕事をしている人にとっても、十分に参考になる内容ではないかと思う。



日本経済新聞社
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